はじめに
ダイアモンドオンラインの紹介記事だったかな?を見て気になったので購入。
ビビッと来た箇所を備忘録として記します。
労働者2.0という概念
私が本書で一番ガツンと衝撃を受け、鮮明に胸に刻まれたのが冒頭で書かれている、「労働者2.0」へ向かうという考え方。
- 労働者1.0は、他人に動かされている。単に自分の時間を売る
- 労働者2.0は、自分で働いている。自分の才能を売る。
会社の活動でいうと、会議の場に参加するにしても、
参加して時間を過ごせば賃金がもらえると考える:労働者1.0
会議で何がしか自分が提供できる価値を与える:労働者2.0
というわけです。
自分の時間を切り売りして、生活残業をすることもしないのが2.0。
1.0的な考えをしていた自分ははっとさせられました。
会社には、私の時間ではなく、能力を買ってもらっているわけです。
そう考えると、単位時間あたり、価値あるアウトプットを出すべき、と生産性も上がっている感触が確かにあります。
もちろん、残業をしなくなるならば、手取りは減るわけですが、それは視野のせまい1.0の考え方。余暇の時間で自己投資をして、自分の価値をどんどん上げた方が良い。
私の勤める会社はいわゆる日本的な大企業ですが、評価制度が柔軟に、だんだんと成果評価へと変わってきています。価値ある人材こそ評価される風土が根付くことには期待がありますので、直近の残業代がうんぬんとは実に小さいこと、と思えます。
投資に対する考え方で印象に残った部分
ほとんどが、労働者2.0に対する感想になってしまいそうです・・
本の趣旨である、投資への考え方について
- 投資とは、投資先の会社の人に働いてもらうこと。
- 不労所得というが、脳は汗をかいている
- 短期の投資はゼロサムゲームの「投機」になる場合がほとんど。
- 売らなくて良い、長期投資を目指す
- 投資先を選ぶ基準として「参入障壁」は重要。競合に取って代わられない要素をもつ企業は、強い。(例:コカ・コーラ。バフェット先生はずっと持ち続けている)
最後に
短期的な利益を上げるための投資ではなく、人生を通しての資産形成について、大きな俯瞰的な考え方を学べた内容でした。
投資を入り口として、経済やビジネスに興味を持つこと、情報をどんどん自分に入れていくこと、それによって自分の会社、仕事だけでは得られない思考力、発想が得られている気がしています。