こんにちは。
今日は、「みんなの銀行」の口座を開設し、一通りアプリを触ってみての
第一印象を、書き連ねてみようと思います。
結論:私が感じた3つの特性
いきなり結論ですが、みんなの銀行と、既存のネットバンクとの比較という
観点で、3つの特性が際立っていると感じました。
- 紙書類、物理カードを完全に廃しオンラインに閉じた設計
- アプリネイティブ世代に刺さる、スマホを前提として考え抜かれたUI/UX
- すべての銀行業を賄おうとしない姿勢を感じる、潔さ
では、それぞれ簡単に解説します。
紙書類、物理カードを完全に廃しオンラインに閉じた設計
まずは、完全オンラインで完結、との触れ込みは、まさにですね。
既存ネット銀行では、口座開設時、郵送で物理的なキャッシュカードや、
認証用のマトリックスカードが送られてきました。
カードが到着しないと何もできない、というわけではありませんが、
サービスをフルで開始するまでには、カードの到着を待つ必要があったわけですね。
みんなの銀行では、まず、正味20分ほどで口座開設までは完了しました。
そして、キャッシュカードの発行はありません。
スマホがATMでキャッシュカード替わりになるんですね。(ただ、これは住信SBI銀行でも同様のサービスあり)
デビットカードの発行は、バーチャルカードとして発行されます。
ネット決済ならば、クレジットカードのように番号を入力すれば即使える。
実店舗だったら、Google Pay, Apple Payに登録することで、使えます。
Google Payの場合、Quick Payとして登録する仕様でした。
バーチャルカードでQuick Payというと、kyashを想起させます。
ただ、クレジットカードやkyashのようなプリペイドではなく、
銀行のデビットカードが、バーチャル前提でのみ発行されるという点に、
新しさを感じます。
(もっとも、みずほ銀行のようなメガバンクも、デビットカードをバーチャルカードとして使う同種のサービスをやってはいるが・・物理を廃するとまでは、いけないですからね。)
アプリネイティブ世代に刺さる、スマホを前提として考え抜かれたUI/UX
UI/UXがスマホ前提に作りこみされていることを、強く感じました。
(セキュリティ上の制限で、スクショは取れず・・ぜひ体験してみてください)
堅苦しい言葉の並ぶ印象のある金融アプリではなく、ほんとappleの純正アプリかな?
とも感じる仕上がり。
住信SBI,楽天銀行と比べると、やはり既存ネット銀行のスマホアプリって、
PC版を置き換えただけのような、無機質なUIになりがちなんですよね。
PCのバナー広告っぽい、宣伝も常に出ていて・・なんかダサいという感覚はある。
(住信SBIは、最近ぐいぐいとUI/UX良くなってきていると感じます!)
結論、PCサイトや実店舗の銀行業務などを眼中に入れないところから生まれた、
新生のスマホアプリであること。これが、ネット銀行との差異だと感じました。
故に、PCを触る頻度の少ない若年層を狙いにいっているのもうなずけます。
すべての銀行業を賄おうとしない姿勢を感じる、潔さ
そして、UI/UXという観点の派生となるのですが、
アプリ上、表示される項目を、きっと限界まで絞っている。
ユーザが使う頻度が少ないだろうというような業務は、
そもそもやらないか、見えづらいところにメニューを配置している、という印象です。
既存ネット銀行なら、入出金やら、振替やら、果てには海外送金やら、証券口座への
誘いやら・・たくさんメニューが並べられているところ、
「Action」という主要なメニューページでは、
なんとたった4つだけ表示。
・デビットカードを使う
・口座情報を表示する
・振込する
・ATM入出金する
実にシンプル。普段の基本的な使用ならば、十分ですね。
ニッチなことをやりたければ、きっと用意はされているのでしょうけど、
その時に探して分かれば良いわけです。
結論、シンプルさの追求。ごちゃごちゃっとしてあえてわかりづらい銀行業務
(メガバンクの窓口を想像すると、いろんなサービスありすぎてうえっとなりますよね)を究極的にシンプルに見せたら、これだけだよね?という挑戦的姿勢を
感じました。
デメリット
ここまで、「既存ネット銀行との比較」という観点で、主にメリット面を
書きました。
あとは、これはまだいけてないところだな・・と感じた点です。
プレミアムサービス月額600円という設定
振込や現金引き出しの手数料を無料にするには、月額600円のプレミアム
サービスが必要、という点です。
うーむ、節約、マネーリテラシ向上に励む私のような人間は、
「手数料など絶対に払わない!」とばかりの考え方なんですよね(笑)
メインの口座として運用し、他行振り込みも日々必要、という状況ならば、
600円の元が取れるのかもしれませんが。
手数料という点だけ見ると、住信、楽天の方が、預金額など条件で無料回数を
得られる分、お得に感じます。
デビットカードのキャッシュバック率も、0.2⇒1%になるとのこと。
しかし、キャッシュバック率だったら、楽天カードだったり、他、1%そこそこの
還元を得られるクレジットカード、QR決済はいくらでもあるしなぁ、と思ってしまう。
クレジットカードはまだ使えない若年層で、かつ買い物が多い人だったら、
キャッシュバック率のUPで元が取れるのだろうか??とも思うが、
若年層でそんな買い物たくさんするのは家計崩壊コースの人だけだし・・
プレミアムサービスのターゲット、ペルソナがどんな人なのか、
今一つ読み取れず・・今後も、ユーザの声に、耳を傾けていこうと思います。
(私は中の人ではないけど・・気になる)
現状マネーフォワードから連携ができない
MFにすべてを集約している派にとっては、少しがっかり。
マネーフォワード側からの連携は、まだできないようです。
一方、みんなの銀行アプリ側からは、むしろMFと提携した家計管理、口座集約機能が
みんなの銀行の方の機能が優先して使われるように
(アプリを見られるのは、重要なタッチポイントですからね)、
MF側と契約上決まっていることが察せられます。。
もうしばらくしたらでよいから、MFから連携する派にも、楽させてほしいです。
(しばらくは、Quick Payでの決済分は、手動入力だ~)
さいごに
第一印象での感想をうわーっと書いてみました。
銀行を淘汰する破壊的企業 で山本氏が述べていた、
”ネットバンクとデジタルバンクは違う”、との見解が、
実際に触ってみて腑に落ちてきました。
金融関連のテクノロジーに興味があるからには、実際に触ってみるのが
何よりベストと思った次第です。
これからも、リスクがないならば、試してみるのも自己投資!という感覚で、
興味を持ってみようと思います。
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ぜひ活用してみてくださいね。
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い
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