こんにちは。
ちょっと煽りタイトル風になってしまいましたが、
テック系の記事を読んで考えたことを書きます。
今日の結論としては、
近い将来、量子暗号化技術は必須になる。
日本が経済的な優位性を取り戻すためには、
最重要分野なのではないか、ということです。
AirTag, Amazon Sidewalkは個人デバイスを情報が流れていく
Amazon関連の記事の中に「Amazon Sidewalk」なるネットワークの
ことを知りました。
概要としては、
・隣人のデバイスを経由して通信距離を伸ばすという使用法
・家のWI-FIでは届かない監視カメラや、ペットの監視タグへの利用などが用途の例
AmazonのEchoデバイスが、メッシュネットワークを形成するイメージですね。
AppleのAirTagも、見知らぬ人のiPhoneを経由して位置情報を送信してくれる仕組みですから、「他人のデバイスを経由した通信」というのは共通しています。
ひと昔前の、P2P通信や、マスターのサーバがあるわけではない
ブロックチェーンの仕組みとも、共通性を感じます。
私が総じて感じたのは、自分の情報はもはや見知らぬ他人のデバイスを経由している
ものである、という感覚を持つべきなんじゃないか、ということです。
暗号化技術が破られないことが大前提
もちろん、通信は暗号化がされていることが前提になります。
暗号化された通信が解読されないことが前提なら、どこを
情報が経由しようと、安心でしょう。
しかし、まだ先の未来にはなりますが、量子コンピューターが実用化
されると、現在の公開鍵方式の暗号は、解読されてしまうといわれています。
一つのテクノロジーの進化が、既存のものを葬り去りかねないというのは、
面白いですね。
量子コンピュータが実用化される時代に必要な量子暗号化
ただ、量子コンピュータでも破ることのできない、「量子暗号」という
技術はすでに研究が進めれているそうです。
しかも、日本の研究チーム(東芝など)は、世界の中でも量子暗号の分野で
リードがあるそうです。
冒頭で述べたAmazon Sidewalk, AirTag, ブロックチェーンなどの普及に
伴って、暗号化の頑健さは必須条件です。
量子コンピュータの時代になったとき、量子暗号の技術は
あらゆる通信デバイスで、実装必須になっているのではないでしょうか。
先手を打って、研究開発に投じるべき分野の一つは、
この量子暗号なのではないでしょうか。
SDGs的な観点を入れると、電力消費を抑えた量子コンピュータも、
また覇権を取りにいくべき分野になるかもしれません。