こんにちは。ヤスヤスオンファイヤーです。
ただいま、2冊を同時並行で交互に読んだりしております。
どちらも、2021年、ビジネス書界隈では、比較的
話題を席巻した印象があります。
Humankind 希望の歴史 上 人類が善き未来をつくるための18章
かたや、経済の拡大と、環境保護はトレードオフだし、確実に環境破壊に
向かっているからヤバい、と訴えている。
かたや、人類の本質は善良さであり、危機的状況でも人類は
パニックになったり他者を蹴落としたりせず、良き行動をとるのだ、という主張。
組み合わせて考えると、
人類の根底にある協力性や善良さを引き出し、
環境問題へ向かわせることができれば、
良き方向に向かうのではないか、という思いに至りました。
危機的状況で、人はパニックではなく、他者優先の善良な態度をとる。
タイタニック号の沈没事故でも、我先に避難を、という光景は映画の
演出であり、実際は至極冷静に、お先にどうぞという雰囲気だったと、
Humankindでは述べられていました。
となると、環境問題に対して、もっと危機的状況なんだぞと、
影響力のある人やメディアはもっと煽って良いと思うのですよね。
人新世の資本論の内容をバンバン流してします。
程よい危機感を人類が共有できた時、市井一人一人が、
真っ当な行動に向かうのではないかな、と思うのです。
実際、ヨーロッパでは2003年ごろの熱波の被害で、
グッと環境への意識が高まったといいます。
ただ危機感を煽るだけ、というのは少し違うけれど、
人類の本質に善良さがあることを信じるなら、
引き出すアプローチがあるのではと思います。
こういった、スケールの大きい、経済、環境、人類と
いうテーマの本を読むと、違った刺激がありますね。