Web3時代のつよつよビジネスパーソンを目指すブログ

Web3という大きな波に会社員エンジニアはどう対峙すべきか。クリプト、NFT、DeFi、メタバース…多様な情報に触れ思考したことを発信します。どこにでもいる会社員だからこその、日々の気づき、ビジネスTipsも発信します。

「戦国ベンチャーズ」感想/書評 〜会社員は組織の強みを破壊しにいく戦士たるべき〜

こんにちは。ヤスヤスオンファイヤーです。

 

北野唯我さんの新刊『戦国ベンチャーズ』を読みました!

歴史に残る名将たちの組織論をもとに、現代の組織のあり方について

精緻な考察をされている一冊。

 

私のような、まだ何者でもないいち会社員はどう読み、

どんなアクションを起こそうと奮い立ったか、感想をメインに

書いてみようと思います。

 

北野さんのビジネス書は「内定者の手紙」シリーズで

感銘を受け、新著もとても楽しみにしていました。

 

大きく3つの観点に分け、刺さった箇所の所感を。

 

GAFAMではなく、歴史に学ぶ意味

まず、史実と絡めて組織論を語るという、本書のコンセプトについて、

目新しさと、納得感を得ることができました。

歴史からは、確定した成功事例として疑いなく教訓を得られる。

また、時代を超えた、普遍的に通ずる真理を得られることにもなります。

 

私は普段テクノロジー企業の成功事例に基づいたビジネス書を

読んでいることが多かったです。

もちろん、GAFAMも短くも成功の歴史を持っていると言えますが、

今後数十年で、成功企業であり続けるかは分からない。

また、今の世の中だからこそ成功できた、時代性に依存した

成功理由というのも往々にあると思います。

 

つまり、私の気づきとなったのは、「歴史から学ぶ」という選択肢が

あったのか!ということですね。

 

北野さんも、歴史の授業自体は苦手だった旨、書かれていました。

私も、歴史の勉強にはまともに向き合ったことがないタイプです。

本書は、史実自体に深く切り込むことは目的にしておらず、

現代の組織論に通じる教訓を、丁寧に取り出して読者に紹介してくれる

イメージです。

歴史に苦手意識がある人ほど、きっかけにしてほしいと思いましたね。

 

また、少し違った観点での感想としては、

GAFAMのような外国企業に学べ、をやっている限り、

日本は後追いの存在からは抜け出せないのでは、とも思いました。

追うことも必要ではありますが、

普遍的なエッセンスも歴史から吸収する。

ここに、日本の企業の再生の鍵があるかもしれません。

 

ガンとなった組織の強みを破壊できるのは、「抜擢」

私にとって一番の感銘ポイントは、4章、

歴史は「抜擢と嫉妬」とともに作られる

でした。

 

私のような、経営者でもない、プレーヤーとマネージャーの

境目くらいの位置の者が、組織で大きな波を起こすためには

どうしたら良いか。

 

結論としては、

形骸化した業務、慣習に声を上げ、メスを入れる存在になる。

そして、いち部門で一山の仕事を終えたと思ったら、

環境を変え、また声をあげていく。

 

まさに、「会社員は組織の強みを破壊しにいく戦士」

になるべきだ、という思いに至りました。

 

ここで、まだ未読の方は「強み」を「破壊」する??

のはなぜか?と疑問に思うかもしれません。

私も、本書の宣伝文で見たときは、意味がさっぱり

分かりませんでしたから。

 

 

ですが意味を理解すると、すごくハッとした考え方でした。

「強みの経営」を作り上げても、強みが増幅、暴走し、

ガンになっていく。

変えられるのは、「抜擢と嫉妬」によって健全に

人が流動的に、組織を変えていくこと。

 

・・このあたり、本書で特にお勧めしたい部分です。

組織は一度強くなれたら終わりではない。

生き物のように、変化をし続けなければいけないという

ことを、臨場感を持って読むことができました。 

 

社員相互のフィードバックで個人の強みを加速する

そして、明日からでも心掛けて行こうと感じた点です。

個人の「強み」を引き出すには、人が相互に強みを

伸ばし合うような、フィードバックが必要だということです。

言い方やタイミングは熟慮するにしても、先輩後輩、上司部下の

立場に関わらず、フィードバックを行う空気を作りたいと感じました。

 

組織がある存在理由は、個々人の強みを組み合わせられるから。

逆に捉えると、個々人の強みが活かせる、認識されるのは、

組織で人との違いを知れるからである、

という趣旨の記載に、深く納得しました。

無人島だと、自分が何が得意なのか、比べられず

強みを知ることはできませんね。

 

強み、弱みをフィードバックしあうことの大切さ。

これは、たまたま同タイミングに読み進めている、

ネットフリックスの企業文化が書かれた本

NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX

とリンクしましたね。

 

ネットフリックスでは、部下から上司に対してでも、

適切なフィードバックを行うことが推奨される文化。

「出張先で、あの態度はお客さんに失礼でしたよ」的な

フィードバックも、(もちろん言い方、タイミングは考えた上で)

伝えることが推奨されている。

 

個人及び組織の成長を思ってこそ、伝えるのだ、ということが強調されていますね。

 

個人の「強み」の組み合わせで組織が強くなる以上、

社員間で強みを互いに認め合い、伸ばし合える文化は、

素晴らしいだろうなと感じました。

 

明日からやれるアクションとして、

まず良いと思った他社員の行動を「すごい!」と褒める、

話題にすることから始めてみようかな。

 

さいごに

自分の感想メインで書き連ねました・・。

あまり要約にもなっていませんので、ぜひ本書を読んでみることを

おすすめいたします。

歴史好き向け?または経営者、リーダー層向け?と思いそうなタイトルではありますが、

何者でもないビジネスパーソンこそ、組織と個人の関係について、

新たな気づきが得られる一冊です。

 

 

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