読みました
チームで成果を出すために、どのようなことに着目し、行動をしていったら良いのか。
チームのリーダー向けなところは大きいですが、リーダーでなくとも、自分の所属する組織にあてはめて考えることができるので一読の価値はあると思います。
5つの法則
大きくは、このABCDEを頭に入れておくことが大事そうです。
覚えやすい工夫でABCDEにあてはめたのかな。
A: 目標設定(Aim)
B: 人員選定(Boarding)
C: 意思疎通(Communication)
D: 意思決定(Decision)
E: 共感創造(Engagement)
印象に残った点
- チームのタイプを把握する
私が行っているIT(SIer)の開発保守プロジェクトですと、
環境の変化度合いは大きく、人材の連携度合いが高い「サッカー型」が殆どですね。
急なトラブル対応はなく、スケジュール調整にも困難が生じずチーム課題が少ない時期は、環境の変化度合いの小さい「野球型」になってくるかなと。
サッカー型では、人材の面で言うと、
能力は相互に補完的である方がよく、
個々が自律的に考え、意思決定する権限も分散している方が良い。
- ルールは細かすぎると、コミュニケーションコストが増加する。
C: 意思疎通(Communication) の章で述べられていたこと。
ルールが全くない状態:コミュニケーション高い
適度にルールを定める:コミュニケーションが下がりGOOD
ルールを細かく定めすぎる:コミュニケーションコストもが再度上がる
分厚い運用ルールを定めると、個人の効率はまず下がり、
ルールの確認だったり、追加・変更の議論でコミュニケーションコストはかえって
上がることになってしまう。
薄々感じてはいたものの、
チームのルールの質・量についてはこのことを頭に入れて設定を考える必要があるよなと気づきました。
20~30人の規模というのが、ある意味一番難しいところかもしれません。
ルールが無さ過ぎた場合、全員で密にコミュニケーションするのは難しい規模だし、
作り過ぎたときに個々のパフォーマンスが落ちるデメリットは受け入れたくないというのもある。またルールのメンテナンスも厳密に行っていこうとすると、コストがかかるんですよね。
- 意思決定において大事なこと
選択肢があるときは、選択をするための評価観点から考える。
再現性のある議論にできるか(どうゆう根拠で決めたんだっけ?とならない)
リーダーの独裁の決定は悪ではない。
スピードのメリットはもちろんある。
また、A案とB案があったとき、A案で良い見込みが51%であるようなとき、
A案と決めてしまった上でチームでのその後の推進があれば、A案の可能性を上げていくことができる。
なるほどですね。
チーム全体の納得感をもった決定を行うことが基本とは思いますが、
リーダーの強く、早い決断が必要な場面もある。
そんな時も、決断の後からチームの納得感を高めていく努力もできるし、
あの人の決定だから納得しよう、とチームメンバに思ってもらえるような、人徳づくりも重要なんですね。
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