読みました
「できるリーダーは、これしかやらない」。
本屋で見かけて、手に取ってみました。
私はソフトウェア開発の業界で20人規模のプロジェクトのリーダをやっています。
直属の部下も2名おり、リーダとして様々な悩みにぶつかることも増えてきました。
少しでも学びになりそうな本は、手あたり次第手に取ってみようじゃないかと思い立ち、購入。
印象に残った点を
部下の自立を促すには、「問いかけ」「傾聴」。コーチングを行うべし。
- どう思う?どうしたらよいと思う?と、問いかける。
- 最初から正解を教えることはしない。指示、命令とならないようにする。
単に指示するのと違い、部下が自らの行動を口にし、考え、自分事として仕事を進めるようになると。
部下の立場で考えると、非常に納得がいきました。
上司から、「あれして、これして~」と事細かに指示されるだけ(マイクロマネジメント)だと、自らで考える自立性が死にがちですよね。
自分じゃなくても、この仕事できるじゃないか、とも思ってモチベーションを失いがち。
そこを、上司から問いかけられたり、上司からの相談という形で、「何か考えあるかな??」と聞かれた結果自分から発信した仕事なら、納得感もって取り組めますもんね。
2:6:2の法則とは
会議の場などで、何か自分の意見を通さないといけない時、反対を受けるとまずへこむし、うまくいくかなと怖気づいてしまうことがあります。
そんな時の考え方で、組織においては
賛成者:2割、中立:6割、反対:2割 大抵はこの割合であると。
なので、そもそも10割が賛成者であるわけはなく、せいぜい2割の賛成者をまずしっかり味方につけ、中立の6割へと広げていけばよいのです。
なるほど、チームで何をやるにしても、最初はせいぜい
2割は味方がいてくれればラッキー、くらいの気持ちで望めば、初動で怖気づいてしまう気持ちは解消できそうです。
部下をプロとして扱う
「立場で人を動かさない」。なかなか痺れる名言な感じです。
部下だから、チームメンバーだから、問答無用で敬意なく指示するだけのリーダーでは、限界が来ます。
ただ強権のリーダーから指示されるだけの仕事の仕方は、無味乾燥です。
自分も、上司から丁寧な言葉で、○○さんならどう思う?と聞かれたときは安心感ももって、自分の意見を存分に言えます。
一方、部下だから言うこと聞いて当然、従うのだ、という口調で来られると、自我を尊重されているとは思えないですね。
というわけで、部下に対しても丁寧な言葉で、敬語もバランス良く使いながら、対話することを意識しています。
最後に
部下が自分から動いてくれるようになるための、リーダーのふるまいが学べる1冊です。
後半、「戦えるチーム」の作り方、といったチームビルディングに関する章もありますが、ここらはまだしっくり腹落ちするまで読みこめていないし、経験不足かもしれないので感想は割愛。
何はともあれ、理想のリーダー像を本書のような書籍でイメージし、
「こんなリーダーがいたらいいなぁ」という部下視点で感じる行動を取るよう、心がけるようになりました。
対人間のスキルというのは、非常に奥が深い。
ここは、将来AIでも簡単には正解を導けないところじゃないかな。
人間の心は、今のスーパーコンピューターではとても計算量が足りず再現もできないのだから。
できるリーダーは、「これ」しかやらない メンバーが自ら動き出す「任せ方」のコツ 伊庭正康/著 価格:1,650円 |
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